fc2ブログ
 

クリニックのペットバードたち

酪農学園大学・行動治療科その後

・・おとといの日記のつづきです・・

 その後のモモイロインコのコウメちゃんは、指示されたとおり毎日部屋に出され、しばらく遊んだ後、クリッカー(音を出す道具)トレーニングをやっていきました。

 具体的には、コウメちゃんが私のひざに載ってきて、服についているボタンなどをかじって遊びます。一通りかじってみて満足したら、カチッとクリッカーを鳴らし、すかさず好物のひまわりの種を与えます。ちょっと間を空けて、カチッ、ひまわりの種、カチッ、ひまわりの種・・・これを5回繰り返し、おしまいです。途中、咬んでくることがあったら、その時点でトレーニングは終了します。

 条件付けは、常に一定のもの(カチッ音)=ごほうび(うれしい!)を覚えさせることです。これに慣れれば、カチッと鳴ったらそれだけでうれしくなってしまうのです。うれしい!=ごほうび、うれしい!=なでられる、うれしい!=注目する・・・。何でも良いことに捉えてくれるようになります。

 2ヶ月間の、飼い主とモモイロインコの地道な努力が実って、コウメちゃんは少しだけ咬まなくなりました^^。まん丸になって怒り、金網に体当たり!することもなくなりました。本当は飼い主に根性があれば、常に上を目指して、まだまだ訓練を続けていくべきなのでしょうが(そうすれば完璧なコンパニオン・バードも夢じゃない?!)、大学の指導から独り立ちして、毎日の訓練もさぼり気味になってしまいました。結局、コウメちゃんが体調を崩したのを境に、クリッカーはお蔵入りとなりました・・。

 飼い主として、この訓練はやって非常に良かったと思います。ふたりの距離が、ぐっと縮まりました^^。せっかくインコをお迎えしたからには、お互い仲良く、幸せに暮らしていきたいですものね!
koume3.jpg


*内田先生の耳より情報:酪農大学・行動治療科の内田先生に、ごほうび(好物)の与え方と条件付けとの関係で、興味深いお話を伺いました!
動物は、いつも一定量のごほうびをもらうより、もらえない事があっても、時として大量にごほうびをもらえる事のあるほうが、夢中になって一生懸命やるそうです。「次はもらえるかも!」という期待が大きければ大きいほど、のめり込んでいきます。これは人間も、例外ではありません。パチンコなどが、いい例ですネ!

PageTop