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クリニックのペットバードたち

おなかを壊したモモイロインコ・8

工藤です!
2年前の冬、細菌性腸炎で療養生活を送った、モモイロインコのコウメちゃんのお話の続きです。
長々と書いてしまいましたが、8回目の本日で、このお話は最終回となります。
みな様お付き合いいただきまして、どうもありがとうございました


病気回復?!」と見せかけて、再度体調を崩してしまったコウメちゃん。
以降、保温とヒマワリ攻撃の日々を過ごしておりました・・・。

そんなこんなで、結局コウメちゃんは、11月から春先まで、病鳥仕様の環境で生活することになってしまいました

春。
だいぶ暖かくなってきたので、おそるおそる、コウメちゃんを元の場所へと戻してみることに。するとその後は元気いっぱい、ギャーギャー雄たけびをしながら過ごしているではありませんか!
前回の失敗をふまえ、戻した後も熱心な観察は怠らない、糞が水っぽくなったらこまめなチェックを欠かさない。結局これが基本で、一番大切なことなんだと、改めて分かりました。

その後のコウメちゃんはご存じのとおり、元気に毎日おたけびをして、再度おなかを壊すことなく現在に至っています^^。

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今回の反省点として、元気になった(見えた?)からといって、すぐに元の飼育環境に戻してしまったことが挙げられます。やはり病み上がりのコには、できるだけ長く保温とおいしい食べ物の多給は続けるべきでした。

特に大病を患った鳥さん(たとえばメガバクテリア感染症や肺炎など)と、ご老鳥は、最低でもワンシーズンは、保温を続けた方が無難です。これまでクリニックでの診察においても、退院後、元気になったとお部屋で遊ばせて、再度体調を崩し、結局元に戻らなかったということを、何度も経験しています・・。

獣医師も、「若くて体力のある大型インコのコウメちゃんなら、一か月も看護すれば、もう大丈夫!」と思っていたのに、この結果です

もちろん、すぐに元気になって元の生活に戻しても、何ら問題ないことは、実際、多いと思います。でも、もし長期の看護が不必要だったとしても、鳥にとって害はありませんので、どちらがより安全か?考えたら、私なら長期の看護を続ける方を選びたいと思います。


それでは、「おなかを壊したモモイロインコ」のお話は、これでおしまいです
長いこと、このお話にお付き合いいただきまして、どうもありがとうございました


o 061「みなさんThank you very much!」
  …コウメちゃんはアメリカ出身?!

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