
我が家の鳥に、アスペルギルス症*の疑いが浮上!
土曜日の朝、餌を食べて飛んだあと、開口呼吸をしているコを発見しました。しばらく見ていても体全体で呼吸をし、上下のくちばしが少し開いています。
呼吸が悪い=病気 と短絡的に考えてしまうのは職業柄?でも鳥の場合、様子を見た1日2日が命取りになることもしばしばです。「少し様子を見ようかな?」「いやいや、すぐにでも治療を開始しよう」迷ったあげく、全ての検査を実施し、できるだけ早く治療を開始するという結論に達しました。
診療前のあわただしい朝、急遽レントゲン撮影とDNA検査用に採血をして、取り急ぎ抗真菌剤の注射を一本打ちました。アスペルギルスの確定診断は難しく、培養・遺伝子検査・レントゲン検査などを経て、暫定診断で治療をスタートします。小鳥の場合、バイオプシー(生検)が困難なため、結論は亡くなった後の病理解剖によることとなります。
抗真菌剤の注射は少し痛がりましたが、無事終了。あとはネブライザー(吸入治療)をどうするか迷うところです。普段の治療方針は、飼い主様と相談して決めていますが、自分が兼任するとなると、どうしたものやら。ネブライザーをするとなれば、1回30分を1日2回、付きっきりでの治療となります。本人にも獣医師にも負担の大きい治療法です。ただし、効果は期待できるので、必要となればいつでも実施します。
*アスペルギルス症:Aspergillus fumigatus などのカビが原因となる感染症。このカビ自体は、どこにでも存在しており、栄養不良、環境要因など様々な免疫抑制状態下で、日和見感染的に発病します。また、非常に多くのカビ胞子を吸い込むことで、急性的に発病することもあります。
土曜日の朝、餌を食べて飛んだあと、開口呼吸をしているコを発見しました。しばらく見ていても体全体で呼吸をし、上下のくちばしが少し開いています。
呼吸が悪い=病気 と短絡的に考えてしまうのは職業柄?でも鳥の場合、様子を見た1日2日が命取りになることもしばしばです。「少し様子を見ようかな?」「いやいや、すぐにでも治療を開始しよう」迷ったあげく、全ての検査を実施し、できるだけ早く治療を開始するという結論に達しました。
診療前のあわただしい朝、急遽レントゲン撮影とDNA検査用に採血をして、取り急ぎ抗真菌剤の注射を一本打ちました。アスペルギルスの確定診断は難しく、培養・遺伝子検査・レントゲン検査などを経て、暫定診断で治療をスタートします。小鳥の場合、バイオプシー(生検)が困難なため、結論は亡くなった後の病理解剖によることとなります。
抗真菌剤の注射は少し痛がりましたが、無事終了。あとはネブライザー(吸入治療)をどうするか迷うところです。普段の治療方針は、飼い主様と相談して決めていますが、自分が兼任するとなると、どうしたものやら。ネブライザーをするとなれば、1回30分を1日2回、付きっきりでの治療となります。本人にも獣医師にも負担の大きい治療法です。ただし、効果は期待できるので、必要となればいつでも実施します。
*アスペルギルス症:Aspergillus fumigatus などのカビが原因となる感染症。このカビ自体は、どこにでも存在しており、栄養不良、環境要因など様々な免疫抑制状態下で、日和見感染的に発病します。また、非常に多くのカビ胞子を吸い込むことで、急性的に発病することもあります。

